2017年11月1日水曜日

第5回鈴鹿レーシングレジェンドミーティング

今年で5年目を迎えた「鈴鹿レーシングレジェンドミーティング」は、日本全国から21台の参加者を集めた。しかし残念ながら台風の影響で走行はキャンセルされてしまう。それでもパドックでは、1960年代から70年代に制作されたFLマシンと1980年代に制作されたFJ1600マシンがパドックに並び、珍しさと懐かしさで多くのモータースポーツファンを盛り上げていた。
FL500:昔は出力重量比が当時のF1マシンに近かったことと俊敏な加速性能やコーナリングよりミニF1と呼ばれ、中嶋悟選手など多くの有名ドライバーを生み出した。、


日本のモータースポーツ全盛期に、若さと情熱で日本独自のフォーミュラマシンを作った歴史的遺産とも言える車両を、現在もなお走行可能にしているメンバーが集まり、そしてそれを設計した人達が全国から集まる、このレジェンドミーティングは、価値あるイベントとなっている。


ホスピタリティラウンジで行われた懇親会では、同窓会と化した「レジェンドミーティング」で大いに盛り上がった。MCは毎年恒例レジェンド福山英朗氏。2019年はFL誕生50周年という事で、盛大な記念行事を開催して欲しいという声も上がり、2年後に向けてイベントの企画も検討していきたいと思う。
今回参加して下さったレジェンドメンバー。
 ハヤシレーシング社長 林 将一
 ベルコ 設計者    熊野 学
 デザイナー      川北 哲也
 レーシングドライバー 佐々木秀六
 マナティ設計者    阿波 秀男


「鈴鹿レーシングレジェンドミーティング」実行委員会を中心的に運営して下さった
 阿波 秀男氏
モータリゼーションと共に、若さと情熱で製作に打ち込んだ1960年代の歴史を調査し、さらにそれ等を記録に残して行くという作業をご自分の使命と言い切り、今回も初期にFLを製作した車両をターゲットにした小冊子を作成し、又約50年間に渡るFLの系譜図も作成されるなど、並々ならぬ努力をして頂きました。この場をお借りして心よりお礼申し上げます。




ウエストレーシングカーズ 2017 鈴鹿クラブマンレース第6戦レポート

2017年10月29日に開催された2017鈴鹿クラブマンレース第6戦の舞台は鈴鹿サーキット国際レーシングコース東コース。四国沖を日本列島に沿って北上する台風22号が接近し、天候の悪化が懸念されるためスケジュールが大幅に変更。クラブマンスポーツは中止となり、SUPER FJは21周の決勝レースが17周に短縮され開催された。



<クラブマンスポーツ(VITA-01)>

VITA-01で行われるクラブマンスポーツは第5戦が開催される予定だった。前日の練習走行では精力的に走り込んだクラブマンスポーツの参加者たちだったが、台風の接近により天候の悪化が懸念され、予選・決勝ともに中止に。予選直前の決定だったため、中止を知らずにピットロードエンドに並んでいたドライバーもいたが、オフィシャルによりピットに押し戻されこととなった。

次戦は、12月9日(土)・10日(日)の日程で開催される。今回は12台とエントリー台数が少なかったが、次戦は最終戦。さらには世界のドライバーが愛するフルコースでの開催で、多くのエントリーが期待される。また今回の中止でチャンピオン争いは最終戦に持ち越しとなった。28日に富士スピードウェイで開催されたFCR VITAでチャンピオンを目指すも、山田遼にその座を奪われた中里紀夫はその足で鈴鹿入りし、29日のクラブマンスポーツでその悔しさを晴らそうとしたが中止に。15ポイント差でランキングトップの座にいる杉原直弥とのチャンピオンをかけた争いに挑む。

■クラブマンスポーツ ポイントランキング(トップ6)
1位 70p 杉原直弥 <NAMS☆SSR☆制動屋☆NUTEC>
2位 55p 中里紀夫 <bitcoin SATORI>
3位 34p TOMISAN <CF亜衣VITA>
4位 31p 鍋家武 <IMAGE★尚直サスペンション+REVRG>
5位 29p 古場博之 <アドバンWMミッドランドTEIN・レプリ>
6位 23p 松本吉章 <ABBEY RACING>


<前日の練習走行で走ったVITA-01を一挙紹介>


<SUPER FJ>

SUPER FJには21台が参戦。17周の決勝レースは雨の難しいコンディションの中、鈴木智之と山内飛侑による激しいトップ争いが繰り広げられた。しかし14周目に山内がオーバーランし万事休す。鈴木がポールトゥウインで今季2勝目を飾った。優勝は逃したが山内は2位でチェッカーを受けSUPER FJ鈴鹿シリーズのチャンピオンを獲得。優勝した鈴木は、カートの全日本選手権出場のため今大会に参戦しなかった名取鉄平を抜いてランキング2位でシーズンを終えた。
鈴木智之と山内飛侑のバトル

WEST17Jに乗る山田遼は前日に富士スピードウェイで開催されたFCR VITAに参戦。中里紀夫とのチャンピオンをかけた戦いを制し、シリーズチャンピオンを決め鈴鹿に乗り込んできた。しかし雨の中、ぶっつけ本番となった予選は苦戦し14位。決勝レースは前のマシンとバトルに持ち込みたかったがウォータースクリーンに阻まれ順位を上げることはできず、そのままの順位でチェッカーを受けた。もう一人のWEST17Jドライバー石田丈は予選17位からレース終盤に前のマシンのミスを突いて16位でフィニッシュ。厳しい戦いだったが、2人とも12月10日に鈴鹿サーキットで開催される「SUPER FJ日本一決定戦」への参戦を予定しており、この大会での活躍が期待される。
 レース前の山田遼

レース前の石田丈

■SUPER FJ決勝レース結果(トップ6)
優勝 [43] 鈴木 智之
2位 [60] 山内 飛侑
3位 [29] 宮島 雄太
4位 [57] 吉田 宣弘
5位 [70] 徳升 広平
6位 [77] 荒川 麟