<クラブマンスポーツ(VITA-01)>
クラブマンスポーツはVITA-01のワンメイクレースで、最終戦には19台が参加。チャンピオン争いは70ポイントの杉原直弥を中里紀夫が15ポイント差で追う展開となっていた。
9日(土)に行われた公式予選では「ターゲットタイムを出せたので『よし!』と思ったけど、中里さんにやられてしまった」と杉原が語ったように、2分25秒316のコースレコードを叩き出した杉原に対し、中里がさらにレコードタイムを0秒225短縮する2分25秒061を記録。逆転タイトルに向け、中里が見事ポールポジションを獲得した。
10日(日)に行われた決勝レース(8周)。トップをキープした中里に対し、杉原はスタートでポジションダウン。しかし1周目の130Rで抜き返し、中里の直後につけた。
「6位でもチャンピオンだけど、守るレースはしたくない。優勝しか考えていない」と予選後に語っていた杉原はトップの中里を猛プッシュ。
この2人に3番手スタートの古場博之を加えた3人は終盤まで意地と意地がぶつかりあう激しいバトルを繰り広げたが、最終的に中里が逃げ切り優勝。杉原は2位でフィニッシュし、2017年のシリーズチャンピオンを決めた。
シリーズチャンピオン
杉原直弥
杉原直弥
予選も決勝も勝利に向けてできる限りのことをやり、すべてを出し切った。
でもこれまでシーズン中に積み重ねた結果でチャンピオンを取れて、今はひと安心と
いったところ。」
クラブマンスポーツ ポイントランキング(トップ6)
1位 85p 杉原直弥
<NAMS☆SSR☆制動屋☆NUTEC>
2位 75p 中里紀夫
<bitcoin SATORI C72>
3位 44p TOMISAN
<CF亜衣☆制動屋さん>
4位 41p 古場博之
<アドバンWMミッドランドTEIN・レプリ>
5位 31p 鍋家武
<IMAGE★尚直サスペンション+REVRG>
6位 31p 松本吉章
<ABBEY RACING>
クラブマンスポーツ
決勝レース結果
優勝 中里紀夫決勝レース結果
<bitcoin SATORI C72>
2位 杉原直弥
<NAMS☆SSR☆制動屋☆NUTEC>
3位 古場博之
<アドバンWMミッドランドTEIN・レプリ>
4位 TOMISAN
<CF亜衣☆制動屋さん>
5位 松本吉章 <ABBEY RACING>
6位 米田弘幸 <ABBEY RACING>
「自分一人ですべてこなすという体制の中で、優勝できて嬉しい。コース前半は自分のほうが速かったので頑張って差を広げ、後半は追いつかれないようにするというラップが毎周で、まったく気が抜けない厳しいレースだった。杉原さんはすばらしいライバル。今シーズンはすごい戦いだった。」
「優勝以外は負けだと思っているから今回のレースの結果に対しては悔しい気持ち。予選も決勝も勝利に向けてできる限りのことをやり、すべてを出し切った。でもこれまでシーズン中に積み重ねた結果でチャンピオンを取れて、今はひと安心といったところ。」
3位 古場博之
「来年は仕事でドイツに行くので、これがVITAでは最後のレースになるかもしれない。そのレースで表彰台に上れてとてもうれしい。でももう少し上に行きたかった。前の車は西が速く、僕は東が速かった。最後のラップにはチャンスも巡ってきたけど、抜くにはリスクが高かった。」
<CS2(WEST16C)>
WEST16Cで争われるCS2には6台が参戦。
このクラスはRSとNEOヒストリックとの混走で公式予選、決勝レースが行われた。
9日(土)に行われた公式予選では、今回が開幕戦以来の2戦目となる平優弥が少し路面が濡れている難しいコンディションの中、コースレコードの2分13秒556に迫る2分13秒915を記録してポールポジションを獲得した。
2番手にはスポット参戦の柴田隆之介、9ポイント差でシリーズランキング2位の大文字賢浩が3番手、39ポイントを稼いでランキングトップのFLYING RATが4番グリッドを獲得した。
FLYING RATは3位以上なら大文字の結果にかかわらずチャンピオンを決めることができる状況だ。
レース前に「もちろん上を狙うけど、ミスなくしっかり走りきりたい」と語ったFLYING RATに対し、「とにかく優勝!それしか考えていない」と大文字。
10日(日)に行われた決勝レース(8周)はスタートで大文字が宣言通りトップに浮上したが、1周目のヘアピン立ち上がりで平に抜かれ2位に。トップに立った平は決勝でも予選に迫る2分13秒932という驚異的なタイムを記録しながら、開幕戦以来の参戦とは思えないほどの堂々たる走りを披露し、ベテラン大文字に15秒もの差をつけ独走で優勝を飾った。
FLYING RATはスタートでチャンピオン獲得圏内の3位に浮上。
予選2番手の柴田隆之介はスタートでエンジンストールから後退し、ほぼ全体の最後尾からの追い上げとなった。
柴田はNEOヒストリックのマシンをすべて抜くと3位を目指し猛追したがその差は大きく、FLYING RATが3位でチェッカーを受け、見事シリーズチャンピオンを決めた。
シリーズチャンピオン FLYING RAT
「もっと前を目指したが、前の2人は速かった。精一杯やれるだけのことはやった。チャンピオンを取れたのはすべてのレースに出て、ミスなくやり続けた結果だと思う。」■CS2 ポイントランキング(トップ6)
1位 51p FLYING RAT <WEST 16 C>
2位 45p 大文字賢浩 <Club D'z with WEST>
3位 40p 平優弥 <TOP SPEED RACING 16C>
4位 30p 藤井敬士 <フジタ薬局 モーターテクニカ WEST>
5位 26p Yen Pin Kuan <WEST16C>
6位 24p Benson LIN <TOP SPEED RACING 16C>
CS2 決勝レース結果
優勝 平優弥 <TOP SPEED RACING 16C>
2位 大文字賢浩 <Club D'z with WEST>
3位 FLYING RAT <WEST 16 C>
4位 柴田隆之介 <ICDAホールデイングス・ウエスト>
5位 Yen Pin Kuan <WEST16C>
6位 兼村博文 <DPSアカデミー16C-WEST-REN>
優勝 平優弥
「大文字さんがスタートで前に出たけど、ヘアピンの立ち上がりで抜くことができた。優勝できてうれしい。でももっと速く走れるはず。その領域に達することができなくて残念。」
2位 大文字賢浩コメント
「常にプッシュし続けたけど、平選手には追いつけなかった。でも予選よりいいタイムが出たし、自分的には力を出し切ったレースだった。」
3位 FLYING RATコメント
「もっと前を目指したが、前の2人は速かった。精一杯やれるだけのことはやった。チャンピオンを取れたのはすべてのレースに出て、ミスなくやり続けた結果だと思う。」
4位 柴田隆之介コメント
「原因は分からないが、スタート前に1速に入れたらエンジンがストールしてしまい、ほぼ最後尾になってしまった。NEOを抜いていく難しいレースになった。まだこの車を完全に乗りこなしてはいない。まだまだだと思った。」
5位 Yen Pin Kuan
9月10日の鈴鹿クラブマン第4戦以来の走行となったYen Pin Kuanは厳し予選となり6番手スタート。序盤はNEOヒストリックのマシンに囲まれタイムロスするも、7周目にはNEOヒストリックをすべて抜き、5位でチェッカーを受けた。
6位 兼村博文
兼村博文は5番手スタートから4位を走行するも、3周目にスピンを喫し全体の最後尾にポジションダウン。その後は2分19秒台のタイムで前を追ったがNEOヒストリックのマシンに行く手を阻まれ追い上げならず。6位でフィニッシュした。